関西屈指の梅林です2月~3月頃に月ヶ瀬の湖岸から山腹にかけて約1万本の梅の花が咲きほこります。あたりは甘酸っぱい香りで春を告げてくれます。鎌倉時代中期に梅が植えられたのが始まりで江戸時代には松尾芭蕉も感嘆し句を詠んでいる名勝地にあります。
当社は開業以来、この月ヶ瀬で梅製品の商いをしております。食塩で梅を漬け「漬け梅」に味付けをすることで商品をつくり全国のお客様にお届けしています。
研究で完成した「梅商品」の結晶
最近の日本人食生活は生活スタイルやライフスタイルの多様化を背景に洋風化、多様化しています。高齢化社会の到来とともに健康への意識も高まり食品の塩分や糖分を気にした低塩・低糖志向になってきています。毎日の塩分や糖分の摂取量を気にされる方が梅干は体にいいことがわかっているけど塩分が心配という声をよく聞きます。そんな方にもおいしく安心な梅をお届けしたいと考えました。
「梅」のクエン酸が有効なのは有名です。クエン酸とは「酸っぱい」と感じる酸味の成分です。梅にも多く含まれており体の中でエネルギーを生み出す代謝経路にかかわるひとつです。疲れたときにほしくなる成分としても知られており美容や健康さまざまな効果が期待されています。ちなみに生梅を食すると独特の風味で多量に食すると下痢や吐き気をもよおします。これは梅に少量ですがアミグダリンという青酸配糖体のせいです。梅を梅干しにする工程の塩漬けにすることにより不味物質を分解します。そして天日干しをすることでベンズアルデヒドと青酸をうまみ成分に変えることができ、おいしい「梅商品」になります。
しかし梅を塩漬けにするには14~18%の塩を使用いたします。この塩分への対応に頭を悩ましていました。無塩で後処理の自由な製造方法はないだろうか当社で調査をすすめていくと「無塩梅」を見つけましが、「酢漬け」の梅になることがわかりました。あきらめずに工程をさがしていると無塩の梅干しの製法がありました。特許も確認し本格的に「ゼロ塩梅」の製造をはじめました。製造は成功し塩分を気にしない梅干しと梅ピューレの製造に成功することができました。
「梅」という素晴らしい素材を最適な環境で「梅」に対する熟練の職人の経験と技術、新しい知識と試みで変革し近代の食生活にあう「梅商品」を作り出しお届けいたします。
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